2021年度 理事長基本方針

公益社団法人十和田青年会議所 

2021年度スローガン

突き進む!

~誰よりも速く 誰よりも先へ~

基本理念

常に新しい価値を創造し、何事にもチャレンジしよう!

夢と若さを持ち続け、未来を切り拓く先駆者であれ!

基本方針

人間尊重

お互いを認め合い共感し、個性輝く組織の実現

信 頼

自らが率先して行動を起こし、会員と地域の信頼を構築する

公 平

全ての会員に学びと可能性を与えることができる組織運営

基本計画

・地域に誇れるJCブランディングの確立

・JCブランディングの発信による新規会員獲得

・十和田の魅力を活用した青少年育成事業

・十和田市秋まつり「中日お祭り広場」のプロデュース事業

公益社団法人十和田青年会議所

2020年度 第65代理事長

理事長 小関 英賢

理事長所信

【はじめに】

 2020年度は東京2020年オリンピックを迎え、世界中から集結したアスリートによる競い合い、称え合いを目の当たりにし、日本中が熱狂するはずでした。しかし、新型コロナウイルスの感染拡大により、オリンピックの開催はおろか、世界中が社会的、経済的危機に陥り、いまだに先の見えない不安と恐怖を抱えながら過ごす毎日が続いています。県内各地で行われている伝統的な祭りでさえも開催中止を余儀なくされ、市民、そして地域の活性が失われつつあります。誰がこの事態を予測できたでしょうか。未来の見えない今、誰かが立ち上がり、誰かが行動し、誰かが前に進まなければ、この地域経済はもとより、市民一人ひとりの幸福感は低迷することでしょう。

 今こそ十和田青年会議所の団結力を発揮し、明るい豊かな社会を築き上げるために突き進みましょう。

 

【会員同士が共感できる組織づくりで会員拡大を目指す】

 来年で設立から65年となる十和田青年会議所ですが、現在の会員数はわずか15名。新入会員を増やすことができず、会員一人ひとりに圧し掛かる責任と負担は年々大きくなる一方です。ICTの発展により生活様式が大きく変わり、仕事や教育への価値観も大きく変化しているなか、JCとして何をしなければいけないのか、我々の使命は何なのかを認識し、組織一丸となって地域の発展に寄与しなければいけません。それには、会員同士の友情を育み、支え、助け合い、私たち自身が率先して行動することが必要です。

 組織存続の危機的状況を乗り切るために会員拡大に力を入れ、会員同士がお互いの意識や思いを共感しあえる環境をつくりだし、持続可能な組織改革の礎を構築できるよう取り組むと同時に、十和田JCのブランディングを構築し、メンバー自身のアイデンティティーを育み、自らが誇れる組織の構築に向けて取り組みます。

 

【困難をビジネスチャンスにできる人材になる】

 コロナウイルス感染の影響でビジネスモデルが大きく変化しました。在宅ワーク、Webを活用した会議や講義など、今や自宅にいながら様々なビジネスを行うことができるようになりました。当たり前だったことがすべて覆された今、変化に柔軟に対応し新たなビジネスモデルを構築することが必要であると考えます。一方で、人と人とが直接対面しながらのコミュニケーションは減少し、お互いの想いや感情をうまく伝えることができない環境になりつつあります。人と人とが交わることで表情を読み取り、相手の心を読み解くことでお互いの信頼関係は構築され、新たな発展へとつながります。地域を作り上げるのは人であり、人と人が交わらなければ地域の発展は望めないと考えます。

 このコロナ禍で、新たなビジネスモデルを模索し地域社会に影響を与えられるような事業を実施することで、会員一人ひとりが自らの夢に向かってチャレンジできるよう取り組んでいきたいと思います。

 

【地域を愛する青少年の育成】

 ICTの大きな発達により、どのような環境においても多くの情報に触れることが出来るようになりました。しかし、それらの情報すべてが真実とは限らず、成長過程にある子供たちへの影響はとても大きいと考えます。コロナ禍において、ICTによる感覚的に覚える間接的体験、模型等を使った模擬的に学ぶ模擬体験が急速に増えました。情報という価値感が変わり、社会情報よりも個人的情報が着目され、豊かな感情を育むための本来あるべき情報を得る機会が減少しています。子供たち自身が体験し物事の事実に触れることで、子供たちの経験と知識を育むことこそが、本来の成長過程に必要なことだと考えます。よって、身近にある自然、地域文化や歴史に触れることで新たな感動や喜びをもたらし、地域を愛し、地域を誇れる機会を提供し、未来に向けて躍進できる青少年を育成することが大切です。

 

【社会奉仕の原点を再認識する】

 私たち青年会議所は、社会奉仕をひとつの目的として活動しています。文化を継承するお祭り事業、地域の発展や未来を担う青少年への育成など、様々な事業を通じて地域貢献し、更にはその事業を行うことで自らも成長する機会を得ています。しかし、社会奉仕の対象となる地域や人びとが存在しなければどうでしょうか。奉仕することはできず、自分自身の成長の機会さえ失い、組織としての存在価値がなくなってしまいます。なぜ事業ができるのか、なぜ社会奉仕ができるのか、なぜ自分が成長できるのか、我々自身が地域社会の一員であることに感謝しながら、JCとして活動する意味や意義を会員同士で共有し、本当にやるべきことは何なのかを考えながら運動を推進していきます。

 

【65周年記念式典から歴史を学ぶ】

 64年間という長い歳月の中で、多くの先輩方が様々な事業を実施し、地域の発展に大きく寄与してきました。その先輩方の血と汗の結晶が受け継がれ、今の私たちがあります。過去の情熱と想いを知り次世代に引き継ぐことが組織としての務めでもあり、継続的な豊かな社会の実現につながると考えます。記念式典を通じて多くの先輩方と同じ時間を過ごすことで、歴史を学び情熱と想いを知り感謝することで、自らが変化するチャンスを掴むのです。

 

【おわりに】

 2017年7月に入会以降、普段の生活では体験できないような様々な経験をさせていただきました。時には、何のために誰のために時間を費やしているのか分からなくなることもあり、何度も挫折を繰り返してきましたが、そのたびにメンバーに励まされ、支えられ、立ち直るきっかけを与えていただきました。私自身がJCを続けてこられたのは私自身の努力でも才能でもありません。すべて、メンバーの支えがあったからこそです。支える楽しさ、支えられる喜びを感じられるのが十和田青年会議所です。この素晴らしさを後世に残すためにも1年間全力で取り組みます。